marumanのCROQUIS

建築を学びだしたときから使い続けているノートとシャープペンシルがある。

ノートは、Maruman製のCROQUIS SS2。

シャープペンシルは、Pentel製のGRAPH1000 FOR PRO 0.5。

どちらも使い始めたきっかけはたいしたことはないのだが、いまやこの2つが手の届くところにないと落ち着かない。

今回はノートの話。

実は歴代のノートを捨てることができず溜め込んでいる。多分1冊目からずーっと取ってある。1年間の使用量は3・4冊なので、約100冊。設計のスケッチだけでなく、メモや計算、娘とのお絵かき、なんにでも使う。学生時代の海外旅行に同行したやつなんかは電車内でチョリソーを食べる際のまな板としても活躍した。時系列に書き込んであるので、後で見返すと面白いだろうなぁと思う。いまのところそんな予定も余裕もないが、、、。

それにしてもこのノート。なんでこんなにしっくりとなじむのだろう。表紙の黒ケントと中のクリーム色上質紙のギャップのせいだろうか。表紙の文字のフォントが建築家好みのせいか。それとも、紙にうっすらと細かい横ラインのエンボスがあるからか。いや縦ラインのエンボスも20mmピッチではいっているぞよ。とまぁ、分かりやすい仕掛けと細かい仕掛けがちりばめられているところがいいのだろう。

日本製だが、今のところは変わらずに手に入る。いつ販売終了になるか分からないので、20冊はストックをしているが、ずっと生産し続けてほしい一品だ。

最近は長距離移動がますます多くなり、持ち歩くもののスリム化に励んでいる。

パソコンを15インチのノートブックから13インチのモバイルノートに変えた。よく使う建築法規本などは自炊(本の背表紙を裁断し、スキャナーでデータ化するという暴挙)して、ハードディスクの中に納めた。システム手帳を手放しスマートフォンでスケジュール管理するスキルを習得した。しかし、このノートは変わらずに僕とともにある。

ものを手放すのは悲しくもあるが快感だ。いままで大事だと思って溜め込んでいたものほどその快感度が高い。

ではこのノートを捨てるときはどうなってしまうのだろう。きっと快感度が高すぎて僕は快楽死してしまうかもしれない。なので、娘にお願いして、死んだ後に一緒に焼いてもらうことにしよう。

(藤江 創)


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