「リビングデザイン」って?
今年は最後に大変うれしいことがありました!
私が主宰しているインテリア教室+i.styleで開発した“インテリア模型”が、埼玉にある普通高校の教材に採用されました!!
インテリア教室+i.styleは、2002年NHK3ch趣味悠々に出演したとき発表した“色とインテリアイメージの関係”から始まりました。私達建築家は、形(F=Form)素材(M=Material)色(C=Color)の要素を考えながらデザインをしていくのですが、一般の方は、“色”をイメージするとインテリアがわかりやすいという事に着目して、2002年以降ずーっと研究を重ね、2004年に東京建築士会で『建築と色彩』講演し、2006年試行錯誤しながら一応集大成し、教材になるツールが完成しました。
ツールは、インテリアスタイルを勉強するマイインテリアブックと模型です。模型はカッター等普段の生活で持たない一般の方が、簡単にインテリアをシュミレーションできるように開発しました。その模型を今回ご採用いただきました。
採用された経緯は。。。
埼玉にある普通高校の家庭科の先生が『リビングデザイン』という授業に困り、HPで私のインテリアレッスン教室+i.styleにたどり着いて、レッスンを受けに来てくださいました。
高校の家庭科で『リビングデザイン』という科目が始まったのも、恥ずかしながら私は知りませんでしたが、大学の生徒に聞きましたら、必修ではありませんが、あるそうです。
『リビングデザイン』って何?
確かに『衣』『食』『住』の中で、『住』については普通高校では学びませんね。
『リビングデザイン』と言われて、リビング=居間 のデザイン ということで、平面図を書くという授業が行われていたそうですが、デザインや建築を専門に学ぶのではない普通高校の教科としては、もっと広義の意味で生活全般をイメージ出来ることが大切なのではないか? とその先生は考えられたのです。その末、私の行っている『暮らしを考えるレッスン』にたどり着いたという事です。
『リビングデザイン』というのは、リビング=居間 のデザインでなく、リビング=生活 デザイン を考える事だと思います。ゆとり教育というのは、本来このような発想でできたのでしょうが、違う方向へ行ってしまったと思います。
もともと私は、『生活』に焦点がありました。30数年前、当時は高度成長期の大量生産の時代、日本の建築も機能性や安全性に目が向いている時代に、私は卒論で『快適空間』をテーマにし、快適という人の感覚を数値化するという卒論でした。あれから30数年、私は建築家として“心地よい”“気持ちよい” という感覚を大切に『人の生活をつくる』というスタンスで空間を創ってきたように思います。
+i.styleはインテリアレッスンなのですが、インテリアを表面のコーディネートとして捉えるのでなく、インテリアを通して日本の暮らしの文化のこと、素材を通してエコロジーやシックハウスなど環境を考えること、等生活全般に関わる事を伝えていきたいと思っています。
インテリアをFMC(形、素材、色)で考える事、C(色)から広がる生活のことなどを皆さんと一緒に考えたいと思います。
インテリア教室 http://aaplan.com/style/
追記
補足ですが、私の『生活』へのこだわりは、実は幼稚園からのようです。。。
普通幼稚園女児が描く絵は、太陽、三角お屋根の家の外観(最近はマンションかな?)、チューリップ、スカートはいた女の子 が定番ですが、私の絵は、家の中でした。。。
照明器具、家具、花を生ける母など描いていたようです。変わった女の子でしたね。。。
これは、6歳のときに描いていた私の絵です。
(青木恵美子)
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