屋内運動場改修の仕事

昨年の夏から今年の冬まで、ある横浜市立中学校の屋内運動場改修に伴う設計監理の仕事をした。

構造は変えずに屋根と内装、建具のやり換えを行うもので、間取りはほとんど変えられないし、使う材料も大体決められている。

他の学校で行う同じような工事と同じような内容で進める事が原則だ。

工事の規模と金額はそれなりに大きく、その分責任も大きいけれど、創意工夫の余地が大きいとは言えない仕事。

こうした場合、自分はどのような姿勢でこの仕事をするべきかと言う事を、いつも以上に考えてしまう。

ごく普通に考えれば、限られた条件の中で少しでも良い建物が出来るように最善を尽くす、と言う事になる。

でも別の考え方も有って、割り切って効率的に作業をしながら求められる仕事を過不足無く行う事も可能だろうし、求められる仕事を行った上で意匠、つまり形や色についての挑戦や冒険を行う事も可能なはずだ。

僕は概ね、普通に考えられる姿勢で最善を尽くしたけれど、部分的に冒険をした所も有る。

結果として何かしら、子供達に伝わるものが出来ていれば良いと思う。

(栗原正明)

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