木橋のある風景
NPO木の建築フォラムが発行する『木の建築』という雑誌がある。この中の「木の建築探訪」という連載記事を書いている。先日、この記事を書くための取材で四国を訪れた。今回は、木の建築ではなく木の橋を訪ねることになった。
5月下旬、爽やかな快晴の2日間。松山空港からレンタカーを走らせ、愛媛県喜多郡内子町、大洲市河辺町、そして、高知県高岡郡梼原町の15の木橋を巡った。そのうちの13が屋根付き橋であった。橋に屋根が付けば、それは川をまたぐ四阿(あずまや)となる。農機具や収穫物の仮置き場として、コミュニティーの場として人々の生活の大切な場所となっている。
カメラのファインダーで構図を切るまでもなく、山間の町の風景は視界にうるさいものがほとんど入ってこない。この季節の緑は輝いて、川の流れも清く穏やかだ。
客人(まれびと)信仰を持つこの土地の人々は、旅人にあたたかい。
ついでに是非見たかった棚田は、日が暮れるぎりぎりに間に合った。
(神田雅子)
神幸橋
下の宮橋
弓削神社太鼓橋
田丸橋
帯江橋
棚田
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